本年も無事に『小河邸の約束2016』ライブカメラマンを終える事ができました。
自分で言うのも何なんですが、本当にライブカメラマンって大変。
どうもみなさん、こんにちは。『一秒前にシャッターを切る男』摩訶不思議です。
詳細なライブレポートはLadyBugの松崎会長が書いてくださってますので、そちらをご覧ください。私はカメラマン的忘却録、、、、と云うよりは、ワタクシ個人的技術録を書きたいと思います。
基本的に私はネイチャーフォト専門。人を撮ることがスゲェ珍しいんですよ。
そんな私の書く文章という事をお忘れなく。。。。。
今回も3部程に分けようとも思ったのですが、そんな事をするからズレていく事に気づきました(笑)ですので、一本の記事で書き上げます。
只、メチャクチャ長いです。。。。心のご準備を!
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【前日】
ライブカメラマンは、ライブ当日だけでなく前日準備から撮影は始まります。
前日でないと撮れない写真が沢山あるわけで。。。
何や2人で難しそうな顔してたり
PAさんと打ち合わせしてたり
何やかんやと
準備の嵐
ちにみにこの前日準備
全て出演者と裏方でやってます
私、こう云う文化祭的なノリって大好き。そりゃぁ、出演者の皆様は練習もしながら前日準備をするので大忙しだと思います。
その分、成功した時の感動も大きいと思うわけですよ。
そういう私は、当日撮影できない
ちょっとした
道具類をですね
撮影してたり
するわけです
それよりも大事なのはですね、関係者の
こういうショットや
こういうの
こんなんを
撮影できるんです。
ライブ本番の写真は大事といえば大事です。しかし、リスナーの皆様も撮ってらっしゃいますので、数としては膨大な数の写真があるわけです。
こう云う裏側スナップにこそ、ライブカメラマンの価値があるとオモウノデスヨ。
さて、粗方準備が終わりましたら、次は【前日リハ】でございます。
【前日リハ】と【当日通しリハ】では、本番では撮影出来ないような写真を撮ることを心がけます。
ピアノさんのバックショットや
ピアノさんの指
キーボードさんの指
ピアノさんって本番では私の位置からでは、全然撮影できないんです。
ですので、前日リハと当日の通しリハでどれだけ撮影できるかってのも大事なんですね。
こういうショットは
絶対本番では撮れない貴重なショット
そしてこれまた本番では少ない
後段リズム隊の
寄り
寄り
本番では前列がメインとなりますので、後段は『縁の下の力持ち』。あまり目立たないんですね。ですので、前日には敢えて後段をシッカリと撮っていきます。
シッカリと画角を決めて撮ることが出来るのも
前日のメリット
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はい、ここまでは前日準備でございます。
まず、ここで暖かい飲物でも入れてきましょうか。ブレイクブレイク。
『Have a break, Have a kitkat』
キットカットはいりませんが。。。。。
さぁて、【当日通しリハ~昼食編】いきまっせーー。
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【当日通しリハ~昼食】
当日になりますと、段々と緊張感が高まって参ります。
まずは、ストレッチからね!
何やら
真剣に打ち合わせ
裏方さんも
準備万端!
こんな何気ないメモも気がついた時には撮影します。
何気ないからこそ、忘れてしまう存在なんでよね。
勿論、本番では寄れない
ピアノさん寄り
PAさん寄り
いつも難しい顔をしているベースさんも
チョット笑う
これまた、怖い顔をしているリズムさんも
チョット笑う
段々と緊張感も高まって くるのですが、それでもマダ余裕があるという何ともいえない表情になって参ります。
通しリハでは舞台にガンガン上がって撮影しますので
こういった
超寄りの
ショットも
撮れちゃいます
本番は本番で、本番ならではの表情を撮る事に集中します。只、メインは演者さんとリスナーさんですので制約も多いです。来年の広報等に使用できる様な素材もシッカリと押さえておきたいトコロですな。
そして、本物の広報の方がきて集合写真を撮られるのですが、私はですね、その広報さんも含めて
撮る(笑)
だいたい広報に載る写真ってのは
こんな集合写真ですねん
張り付きカメラマンとしては見飽きた光景、、、オモシロクナイ(笑)
そこは張り付いている分、出演者の方に少々無理を聞いてもらうのですよ。
基本的に皆さん明るい、しかし、スッゲェ真面目な方々です。
そんな方々だからこそ、
全力の変顔が面白い
女性陣は変顔でも可愛いって意味が分かりませんが。。。。
男性陣の変顔はクオリティが高い!素晴らしい!
さぁ、通しリハも終わりまして昼食タイム。その後、本番へと参ります。
この何とも言えない空気感。出てるかなぁ。
緊張の中のリラックス
会長もソワソワ
お弁当を食べる表情も
何とも言えない
複雑さ
その中の
緩和
こういうスナップは、カメラを意識してない時にコッソリと撮った表情が最高です。
カメラ目線はいらない(笑)
広角のほうが
空気感が分かり易いかな?
いよいよ本番が始まります
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さてさて、【当日通しリハ~昼食タイム】でございました。
さっき入れた飲物はもう無いのでは?もうイッパイ如何?次は何か軽食も如何でしょうか?
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【本番】
いよいよ本番が始まります。
本番で気をつける事
・とにかくピント。何が何でもピント!
・構図なんぞ後からトリミングで何とかする!
・一瞬の表情が全て!
今回の題名にもなっております
『シャッターチャンスの一秒前』ってのは本番撮影での事でございます。
ライブ撮影ではシャッターチャンスにシャッターを切っていたのでは、既にチャンスは過ぎ去っている状態なんです。つまり遅い。
シャッターチャンスが来る一秒前にシャッターを切らないと撮ることが出来ないんですね。これがライブ撮影の難しいトコロ。
そんなん言うても未来予知でも出来ん限り無理やん!と云うお声も聞こえてきそうですが。。。。
そうでも無いんですよ。
【前日】と【当日通しリハ】で
1.各曲の盛り上がる位置を把握しておく。
→曲の盛り上がるトコロで皆さん、エエ表情になります。
2.出演者の癖の把握
→出演者各々のノレル位置ってのがあります。その位置を見ておく
3.ブレスの位置に注意
→人間息を吸っている状態でエエ表情は殆どございません。
逆にロングトーンの所なんかはエエ表情が撮れます。
ボーカリストのブレスの位置をだいたい把握しておくのが大事です。
私もまがりなりに弾語リスト。ステージに立たせてもらっているからこそ、分かる事ってのもあるんですね。弾語りやってて良かった(笑)
カメラマンはカメラマンとして予測する準備が必要なんです。
それを怠って、『エエ写真がとれへ~ん』なんてのは当たり前。
あくまでカメラマンは
【撮った写真がタマタマええ写真】
ではなく
【撮ろうと思ったエエ写真を撮りに行く】
んです。その為の準備はチャントする事。
いやぁ、摩訶不思議、たまにエエこと言いよんねん。
ちょっとエラそうやけど(笑)
あと注意する事と言えば、あたり前なんですが
・フラッシュは焚かない
これをやってしまうと、演者さんがノッてくる邪魔になるんですよ。演者さんはノッてくるからこそエエ表情を見せてくれるんです。その邪魔になるカメラマンってどうかと思うんですよ。
あと、フラッシュ焚く事によって、現場の雰囲気も無くなっちゃいますしね。
只、技術的本音は、、、、フラッシュ焚きたい。。。。(笑)
さぁ、色々と書きましたが、その辺りを踏まえて本番でっせ!
祭り前の静けさ
PAさんも最終打ち合わせ
そして始まる本番
本番が始まってしまえば、唄なんぞ聞いておる余裕はございません。
一瞬、とにかく一瞬を切り取るのに必死です。
本番ならではの
何ともいえない
そんな表情や
そんな瞬間
瞬間を
必死をこいて
切り取ります
いくら準備していても、余裕なんて全然ナッシング。
上でエラそうな事書いてますが、必死のパッチ(笑)
考えてみてください、その瞬間を作り出す演者さんの数、、、13人。
それを撮る人、、、一人。。。。
もう、パニックですよパニック(笑)
そら、失敗作もメッチャ出ます。
しかし、アマチュアカメラマンはそれでエエんです。まず数を打つんです。撮ろうと思って数を打つ。さすれば結果は付いてくるんですよ。
その後もですね、シャッタースピードを変えて
動きを
表現したり
狙った瞬間が撮れる
その喜びを
噛み締めながら
撮影したり
稀に訪れる
シンクロ率100%や(笑)
我らが裏方チームの晴れ舞台的
ハプニングを
逃さず撮影したり
何やねんそのポーズは(笑)
演奏や唄に夢中で全然笑わない会長が
笑う瞬間を
ゲットしたり
超絶テクシャンギターリストの
鳴かすぜぇ、
ギター超鳴かすぜぇ的瞬間を
ゲットしたりするんです。
稀に、観客席後方から会場全体の雰囲気を
超広角で
前方からも超広角で
思いっきりゴースト入ってますが、キニシナイ!
そんな写真を撮るのです。
そして
無事に本番が終わり
お見送りしまして
お祭りは
終わって
いくのです
まさに
祭りのあとの静けさ…
片付けも、出演者・裏方総出で行います。
大体この辺りで、私、抜け殻になっております(笑)
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さて、本番編も終わりました。
気になる方は、打上げ編へ進んでください。
打上げ編は、少しのスナップショットのみです。技術的要素はございませんので、すっ飛ばしてもらってOKです。
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【打上げ】
さて、本番も無事に終わり精神的にも肉体的にも限界の摩訶不思議。
私のコダワリとしまして、打ち上げの乾杯までは撮りたいんです。
と云う事で
かんぱ~い
いやーホンマに
御疲れ様でした!
本当に皆様、やり遂げた充実感と開放感イッパイの
イイ顔!
イイ顔!
ステージで笑わないベーシストさんも
後方でイイ顔
その笑顔をステージで出せっちゅうねん(笑)
今回も『小河邸の約束』大成功
おめでとうございます&御疲れ様でした!
この後、私もしこたま楽しみました!
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さてさて、長きに渡り書いて参りましたレポートも最後となります。
カメラマンとして撮る作業がございます。そして撮った後は、、、、
恐ろしい【選別&現像作業】が待っておるのですよ(笑)
作業については面白くありませんので割愛致します。
そんじゃ~、この記事は面白いのか?なんていうナンセンスなツッコミは無しの方向で(笑)
稀にライブカメラマンをさせて戴く事がございます。ヒジョーに精神的にやられます(笑)
しかし、そのノウハウが専門のネイチャーフォトに活かされるんですよ。
具体的に言いますと『ススキが揺れるその瞬間を撮る』事が出来るようになるんです。
止まっている風景に【動】の要素を入れ込むことが出来るようになる。何事も繋がっとる訳ですな。
ライブカメラマン、今年も無事に終える事が出来ましたので、本来のマッタリした風景写真家に戻ります(笑)
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